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【女性向け】更年期を乗り切るための「ホルモン療法」

こんにちは! 大西智子です。

 

更年期は、卵巣機能が衰えて女性ホルモンが急激に減少する時期で、1年以上月経が来ない「閉経」を挟んだ前後10年間を指します。

これまで体を守っていた女性ホルモンが激減するため、月経異常はもちろん、ほてりや発汗、倦怠感、めまい、イライラ、抑うつ、不眠などの心身の不調も起こりやすくなります。

 

 

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女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があり、共に働いて毎月の月経を起こしています。

このうち骨や血管を強くしたり、肌の潤いやハリを保ったりして女性の健康と若々しさに貢献しているのがエストロゲンで、この減少こそが更年期の不調を招く原因です。

エストロゲンは更年期に急減しますが、実はその前の30代後半から徐々に減り始めています。

30代後半からの約10年は、いわば本格的な更年期に突入する前の「揺らぎ時期」です。

「揺らぎ時期」であっても月経異常、のぼせ、イライラなどの心身の不調が起こったりします。

不調が月経周期に関係なく現れるようなら「本格的更年期」、月経周期と連動しているなら「揺らぎ時期」と考えられます。

どちらのタイプであれ、症状の改善策として頼りになるのが、婦人科でエストロゲンやプロゲステロンを処方してもらうホルモン療法です。

「揺らぎ時期」にはホルモンを「整える」治療が、エストロゲンが足りない「本格的更年期」には、ホルモンを「補う」治療が有効です。

女性ホルモンを「整える」治療でよく使われるホルモン剤は、エストロゲン量が低用量のもので、いわゆる「低用量ピル」です。

もともとは避妊目的でしたが、月経痛や過多月経、PMSなどにも効果があり、現在ではホルモン療法に広く使われています。

また、ホルモンを「補う」治療(ホルモン補充療法=HRT)に用いるホルモン剤は、「整える」治療に使うものよりもっと低用量なもので、十分有効です。

更年期症状がつらい人はもちろん、閉経が早かった人にもHRTは適しています。

エストロゲンには骨を守る働きもあり、閉経が早いと骨粗鬆症のリスクが上がるため、45歳未満で閉経した人は更年期症状がなくてもHRTを使用することがお勧めです。

いずれにせよ、つらい症状があるなら、我慢せずに婦人科で相談をしましょう。

更年期は長丁場ですので、気軽に相談できる婦人科医を見つけておくと心強いです。

 
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