女性が注意すべき「肥満喘息」とは?
こんにちは!大西智子です。
「肥満喘息」という言葉を聞いたことはありますか?
その名の通り、肥満の患者さんに見られる喘息のことです。
肥満によって末梢気道が物理的につぶれるので喘息が起こりやすいのは確かですが、それだけではなく、病態生理にはいろいろな説があるようです。
肥満大国アメリカではかなり患者さんが多いそうですが、日本ではそれほど多くはありません。
しかし昨年、「日本の成人集団における肥満関連重症喘息」という観察研究が発表されました。
この観察研究では、合計492人の喘息患者さんが登録されています。
患者さんはBMIが25kg/m2以上の肥満群と25kg/m2未満の非肥満群の2群に分けられました。
患者背景として、年齢、喫煙歴、長期管理薬使用、スパイロメトリーデータ(呼吸機能検査)は肥満群と非肥満群で差は見られませんでした。
この研究では女性において、喘息の年間増悪率および頻回な増悪は、肥満群のほうが非肥満群よりも有意に高いという結果が得られました。
一方、男性ではこの有意差は観察されませんでした。
統計的に分析を行うと、女性集団において肥満の存在は、喘息回数の増加と関連していることが分かりました。
以上の結果から、日本においても、肥満喘息は女性に多く見られる疾患であることが分かります。
また、別の研究の結果によると、幼少期から肥満が続くと、将来の喘息を発症するリスクが高いとされています。
小児喘息のコントロールにおいて、体重変化にも注意する必要があります。
肥満喘息の治療は、まずは減量です。
吸入ステロイドも当然処方しますが、減量なくして肥満喘息の改善はあり得ません。
減量することによって、喘息重症度を軽減し、気道過敏性、喘息コントロール、呼吸機能、QOLも改善することができます。
「ちょっと太り気味かな」と感じている方、特に女性の方は、「喘息予防」という意味からも、減量にトライしてみてはいかがでしょうか。
「肥満喘息」という言葉を聞いたことはありますか?
その名の通り、肥満の患者さんに見られる喘息のことです。
肥満によって末梢気道が物理的につぶれるので喘息が起こりやすいのは確かですが、それだけではなく、病態生理にはいろいろな説があるようです。
肥満大国アメリカではかなり患者さんが多いそうですが、日本ではそれほど多くはありません。
しかし昨年、「日本の成人集団における肥満関連重症喘息」という観察研究が発表されました。
この観察研究では、合計492人の喘息患者さんが登録されています。
患者さんはBMIが25kg/m2以上の肥満群と25kg/m2未満の非肥満群の2群に分けられました。
患者背景として、年齢、喫煙歴、長期管理薬使用、スパイロメトリーデータ(呼吸機能検査)は肥満群と非肥満群で差は見られませんでした。
この研究では女性において、喘息の年間増悪率および頻回な増悪は、肥満群のほうが非肥満群よりも有意に高いという結果が得られました。
一方、男性ではこの有意差は観察されませんでした。
統計的に分析を行うと、女性集団において肥満の存在は、喘息回数の増加と関連していることが分かりました。
以上の結果から、日本においても、肥満喘息は女性に多く見られる疾患であることが分かります。
また、別の研究の結果によると、幼少期から肥満が続くと、将来の喘息を発症するリスクが高いとされています。
小児喘息のコントロールにおいて、体重変化にも注意する必要があります。
肥満喘息の治療は、まずは減量です。
吸入ステロイドも当然処方しますが、減量なくして肥満喘息の改善はあり得ません。
減量することによって、喘息重症度を軽減し、気道過敏性、喘息コントロール、呼吸機能、QOLも改善することができます。
「ちょっと太り気味かな」と感じている方、特に女性の方は、「喘息予防」という意味からも、減量にトライしてみてはいかがでしょうか。
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