短時間睡眠はなぜ「太りやすい」のか?
こんにちは!
睡眠時間と体重の増減の関係を考えたとき、普通に考えると、
■睡眠時間が短い → 活動時間が長い → エネルギー消費量が多い → やせる
■睡眠時間が長い → 活動時間が短い → エネルギー消費量が少ない → 太る
となるのが、自然なように思われます。
しかし、平均睡眠時間とBMIの関係を調べた研究によると、睡眠時間が7-8時間の場合が最も肥満が少なく、それより短くても長くても肥満が増える、という結果になりました。
これはなぜなのでしょうか?
この謎を解明するため、
a) 3日間の3.5時間睡眠+1日のリカバリー睡眠(7時間)
b) 3日間の7時間睡眠+1日のリカバリー睡眠(7時間)
の2つのパターンにおいて、3日目の夜7時から翌日のリカバリー睡眠後(5日目)の夜7時までの48時間の、
1)エネルギー消費量
2)深部体温(直腸温)
3)空腹感(アンケートによる主観的な評価)
についての調査が行われました。
まず最初にエネルギー消費量ですが、夜間は3.5時間睡眠のほうが起きている時間が長いためエネルギー消費量は多くなりましたが、日中は3.5時間睡眠のほうがエネルギー消費量がわずかながら少ない状態が続いたため、48時間トータルでは両者に大きな差は出ませんでした。
次に深部体温は、3.5時間睡眠の翌日は、朝から夕方にかけての深部体温が低くなっていました。
体温が低いということは、代謝が低い状態になっていたと考えられます。
最後に空腹感については、3.5時間睡眠の翌日は空腹感が強い傾向にあり、特に寝る前が顕著でした。
これは、短時間睡眠後は、食欲抑制ホルモンの分泌が減るためと考えられています。
これらの結果から分かることは、
■短時間睡眠が続くと、その分活動時間が増えても代謝が落ちるため、1日のエネルギー消費量は通常睡眠(7時間睡眠)と変わらない
■一方、食欲抑制ホルモンの分泌が減るなどして、食欲が増す
ということになります。
つまり、睡眠不足はエネルギー摂取量に影響して体重を増やす方向に働くのです。
また、この結果は前述の「睡眠時間が7-8時間の場合が最も肥満が少なく、それより短くても長くても肥満が増える」という研究結果と一致します。
肥満から生活習慣病になることを防ぐためにも、ぜひ「十分な睡眠」を取るよう、心がけていきましょう!
睡眠時間と体重の増減の関係を考えたとき、普通に考えると、
■睡眠時間が短い → 活動時間が長い → エネルギー消費量が多い → やせる
■睡眠時間が長い → 活動時間が短い → エネルギー消費量が少ない → 太る
となるのが、自然なように思われます。
しかし、平均睡眠時間とBMIの関係を調べた研究によると、睡眠時間が7-8時間の場合が最も肥満が少なく、それより短くても長くても肥満が増える、という結果になりました。
これはなぜなのでしょうか?
この謎を解明するため、
a) 3日間の3.5時間睡眠+1日のリカバリー睡眠(7時間)
b) 3日間の7時間睡眠+1日のリカバリー睡眠(7時間)
の2つのパターンにおいて、3日目の夜7時から翌日のリカバリー睡眠後(5日目)の夜7時までの48時間の、
1)エネルギー消費量
2)深部体温(直腸温)
3)空腹感(アンケートによる主観的な評価)
についての調査が行われました。
まず最初にエネルギー消費量ですが、夜間は3.5時間睡眠のほうが起きている時間が長いためエネルギー消費量は多くなりましたが、日中は3.5時間睡眠のほうがエネルギー消費量がわずかながら少ない状態が続いたため、48時間トータルでは両者に大きな差は出ませんでした。
次に深部体温は、3.5時間睡眠の翌日は、朝から夕方にかけての深部体温が低くなっていました。
体温が低いということは、代謝が低い状態になっていたと考えられます。
最後に空腹感については、3.5時間睡眠の翌日は空腹感が強い傾向にあり、特に寝る前が顕著でした。
これは、短時間睡眠後は、食欲抑制ホルモンの分泌が減るためと考えられています。
これらの結果から分かることは、
■短時間睡眠が続くと、その分活動時間が増えても代謝が落ちるため、1日のエネルギー消費量は通常睡眠(7時間睡眠)と変わらない
■一方、食欲抑制ホルモンの分泌が減るなどして、食欲が増す
ということになります。
つまり、睡眠不足はエネルギー摂取量に影響して体重を増やす方向に働くのです。
また、この結果は前述の「睡眠時間が7-8時間の場合が最も肥満が少なく、それより短くても長くても肥満が増える」という研究結果と一致します。
肥満から生活習慣病になることを防ぐためにも、ぜひ「十分な睡眠」を取るよう、心がけていきましょう!
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