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それほど単純ではない、腸内フローラの真実!

こんにちは!

ここ数年、腸内フローラは「ブーム」と言ってもよいくらい、色んな所で色んな事が語られています。

しかし、まだまだ解明されていないことも多く、最近になって解明されたことも少なくありません。

例えば、かつては「善玉菌、悪玉菌、日和見菌の理想的なバランスは2:1:7で、善玉菌が悪玉菌を抑えているのが健康的な状態」といわれていました。

しかし最近の研究では、これまで善玉菌とされていたものの中にも働きの悪い怠け者の菌がいたり、逆に悪玉菌や日和見菌の中によい働きをする菌がいたりすることが分かってきました。

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また、腸内フローラを構成する腸内細菌の種類や割合が、人によってかなり違うことも分かってきました。

グラフは、健康な20-30代の男女8人の腸内フローラを構成する腸内細菌の種類と割合を示したものですこ

腸内フローラが人によってかなり異なることが、一目瞭然ですね。

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腸内細菌はさまざまな種類が共生し、生態系をつくっています。

助け合う一方で生存競争も繰り広げ、その結果、各個人に最も適した腸内細菌のタイプだけが腸内に生き残ります。

それは、その人が生きてきた年数をかけて培ってきたものですので、人によって腸内フローラの構成は違いますし、外からヨーグルトやサプリメントなどに含まれる菌が突然入ってきても、その多くは生存競争に負けてしまうのです。

つまり、外来の菌は簡単には腸に棲み付けないのです。

では、ヨーグルトを食べるなど、腸内フローラを「より良くする」ための努力は、無駄なのでしょうか?

いや、そんなことはありません。

腸内細菌は私たちが食べたものをエサにして生きているので、健康にいい働きをする腸内細菌が好むものを食べ続ければ、腸内フローラを少しずつ改善することはできます。

「食べ続ける」ことが重要です!

ただし、「何を食べ続けるべきか」は人それぞれです。

現段階では、「おなかに良い」といわれているものを実際に食べてみて、良いと実感できることを続けてみるしかありません。

ただ一方で、腸内フローラを含む腸内環境のビッグデータを網羅的に解析し、それぞれの人に合った腸内環境を適切に制御しようという動きもあります。
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