心の不調を改善する、食事と食べ方のルール

こんにちは！

薬剤師・心理セラピストの大西智子です。

皆さんは、「何となく気分が塞ぐ」、「ちょっとしたことでイライラしてしまう」といった心の不調を持っていませんか？
そういったものは、日頃の食生活が原因かもしれません。

健康な人の血糖値は食後に上がり、約1時間後から徐々に下がり始めます。
しかし、適切な食事をとらずに過剰に糖質をとると、血糖値が急激に「上がって下がる」を繰り返す「低血糖症」になりやすくなります。
これは、急激に上昇した血糖値を下げるため、すい臓からインスリンが過剰に分泌されて、血糖値が急激に低下するために起こります。
さらに、血糖値が下がりすぎると、今度は副腎からホルモンが分泌されて、血糖値が上がります。

こうしたホルモン分泌の綱引きが、自律神経の乱れを引き起こして、心の不調を起こす原因になるのです。

気をつけるべきポイントはたったの3つです。

◆たんぱく質が豊富な食事を心がける
◆ビタミンB群をたっぷり摂る
◆糖質を減らす

この3つを踏まえた「3つの食べ方ルール」を提案します。

＜ルール1：朝は卵でたんぱく質を摂る＞
血糖値の乱れを防ぐため、朝食はしっかり食べましょう。
ここで意識したいのがたんぱく質です。
たんぱく質は筋肉などを作り、血糖値を安定させる作用があるからです。
また、糖質値や脂質に比べ、熱に変わりやすいため、体を温め、活動力も高めます。
そして最適な食材が卵なのです。

＜ルール2：おやつは糖質を抑えチーズやナッツ類を＞
長時間の空腹を避けることも血糖値を安定させるには大切になるので、上手に間食を摂るようにしましょう。
おやつは3時ごろと、帰宅前のタイミングが最適です。
但し、糖質たっぷりの甘いおやつは禁物です。
たんぱく質が豊富なチーズや、ビタミンやミネラルが多いナッツ類を摂るようにしましょう。

＜ルール3：夜は豚肉を使ってビタミンB群を摂る＞
ストレスが多い現代人に不足しがちなビタミンB1をたっぷり含み、高たんぱく食材でもある豚肉を摂るようにしましょう。
夕食後は、翌朝の朝食まで空腹になる時間も長いため、血糖値を比較的長く安定させられるたんぱく質が多い食事を摂るのがベストです。

美味しいものを食べながら、心の不調を改善していく。
これはやってみるしか！