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ストレスから来る「疲れ」は、その日に解消するのが効果的

こんにちは!

薬剤師・心理セラピストの大西智子です。

2012年の厚生労働省の調査によると、38.7%の人が半年以上の慢性疲労を感じていると回答しました。
また、同年の文部科学省の調査でも、約45%の人に半年以上続く疲労が認められました。

疲労のきっかけの一つは、ストレスです。
ストレスには人間関係の悩みなどの「精神的ストレス」に加え、過重労働や激しい運動のような「身体的ストレス」、紫外線や化学物質、感染症などの「生活環境ストレス」もあります。

これらのストレスがかかると、体の神経系・免疫系・内分泌系のシステムに歪が生じ、細胞レベルではたんぱく質や遺伝子に傷がつきます。

こうなっても通常は、自己治癒能力によって修復されます。
しかし、修復能力を超える強大・長時間のストレスがかかると、次第に免疫力が低下して、ウイルスに対する抵抗力が弱くなります。
すると、体に潜在していたウイルスが活性化し、発疹ができたり、風邪を繰り返したりします。

こうなると、免疫系は防御体制を発令して、体を守るための免疫物質をつくり出します。
この免疫物質はウイルスを抑えるのには有効ですが、セロトニンなどの神経伝達物質を介して行われる情報交換がうまくいかなくなり、なかなかとれない疲れや不安・抑うつなどの症状を引き起こすのです。
また、疲れているのに疲労感を自覚できない、「自覚なき疲労」に陥ることもあります。

この「自覚なき疲労」が非常に危険なのです。
自覚はなくても体の活動能力は低下しているので、そのまま活動し続ければ、最悪の場合、過労死などの急激な破綻につながることもあります。

では、どう対応すれば良いのでしょうか?
大前提として、慢性疲労に陥る前に自分の疲れの状態に心を配り、その日の疲れはその日のうちに回復させることを意識しましょう。

また同じストレスでも、ストレス処理の仕方によって、疲れの感じ方は大きく違ってきます。
ストレスを感じるときには、その原因を分析・解決しようとするのが一般的な方法ですが、とりあえずその状況から「抜け出す」という方法もあります。
「抜け出す」こともできない場合は、家族や友人、同僚などに、自分の状況を説明して共感してもらう、あるいは、怒る、泣くといった感情表現をすることも、疲れを減らすことにつながります。

「慢性疲労」に潰されないように、色々と対策を打っていきましょう!
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