3月に自殺者が増える理由と自殺を防ぐ対策
こんにちは!
薬剤師・心理セラピストの大西智子です。
3月は例年、月別自殺者数が最も多くなることから、厚生労働省は「自殺対策強化月間」と定めています。
でもなぜ、3月に自殺者が増えるのでしょうか。
専門家によると、いくつかの要因が考えられるそうです。
一つは、3月は自殺につながりやすい心理的な効果が働くことです。
そもそも自殺を考える人のほとんどは困り事を抱えていて、精神科で診断がつくレベルのうつ状態になっています。
そうした精神状態にあるところへ、3月は年度末となることから追い立てられるような心境に拍車がかかり、「死ぬしかない」という思いに駆られやすいのです。
また、冬の間は気持ちが沈みがちでも、3月になると春の日差しが訪れることで、気分が華やいでくるのを感じる人も多いと思います。
ところが、うつ状態にある人は、そうした周囲の華やぎと自分との間にギャップを強く感じてしまい、疎外感や孤独感が深まってしまうことが、100年以上前から指摘されています。
医学的な見地からは、春は自律神経のバランスの乱れから、メンタル不調を起こしやすいといわれています。
交感神経と副交感神経のバランスは、日の出と日の入りがスイッチとなって保たれており、冬と夏とでコンディションが異なります。
その変わり目となるのが春と秋で、その時期には体の変化とともに、自律神経のバランスも乱れやすくなるのです。
それでは、自殺を考えて「実行してしまう人」と「踏みとどまる人」の違いには、どのような背景があるのでしょうか。
一番大きい理由は、うつ病をはじめとする精神疾患の重症度が挙げられますが、「トンネル・ビジョン」と呼ばれる心の視野狭窄も、大きな影響を与えています。
「トンネルビジョン」の状態が数カ月も続いていくと、さらに視野が狭くなり、「私はもう死ぬしかない」という気持ちに追い込まれしまいます。
こういったときに、家族や友人、職場の仲間などから適切なサポートを受けられれば、トンネル・ビジョンを脱することが可能です。
サポートの方法としては、「TALKの原則」というものがあります。
詳細については、図を貼り付けておきます。
周囲にうつ状態の人がいたら、「TALKの原則」を生かしながら、ぜひしっかりとサポートしていきましょうね!
薬剤師・心理セラピストの大西智子です。
3月は例年、月別自殺者数が最も多くなることから、厚生労働省は「自殺対策強化月間」と定めています。
でもなぜ、3月に自殺者が増えるのでしょうか。
専門家によると、いくつかの要因が考えられるそうです。
一つは、3月は自殺につながりやすい心理的な効果が働くことです。
そもそも自殺を考える人のほとんどは困り事を抱えていて、精神科で診断がつくレベルのうつ状態になっています。
そうした精神状態にあるところへ、3月は年度末となることから追い立てられるような心境に拍車がかかり、「死ぬしかない」という思いに駆られやすいのです。
また、冬の間は気持ちが沈みがちでも、3月になると春の日差しが訪れることで、気分が華やいでくるのを感じる人も多いと思います。
ところが、うつ状態にある人は、そうした周囲の華やぎと自分との間にギャップを強く感じてしまい、疎外感や孤独感が深まってしまうことが、100年以上前から指摘されています。
医学的な見地からは、春は自律神経のバランスの乱れから、メンタル不調を起こしやすいといわれています。
交感神経と副交感神経のバランスは、日の出と日の入りがスイッチとなって保たれており、冬と夏とでコンディションが異なります。
その変わり目となるのが春と秋で、その時期には体の変化とともに、自律神経のバランスも乱れやすくなるのです。
それでは、自殺を考えて「実行してしまう人」と「踏みとどまる人」の違いには、どのような背景があるのでしょうか。
一番大きい理由は、うつ病をはじめとする精神疾患の重症度が挙げられますが、「トンネル・ビジョン」と呼ばれる心の視野狭窄も、大きな影響を与えています。
「トンネルビジョン」の状態が数カ月も続いていくと、さらに視野が狭くなり、「私はもう死ぬしかない」という気持ちに追い込まれしまいます。
こういったときに、家族や友人、職場の仲間などから適切なサポートを受けられれば、トンネル・ビジョンを脱することが可能です。
サポートの方法としては、「TALKの原則」というものがあります。
詳細については、図を貼り付けておきます。
周囲にうつ状態の人がいたら、「TALKの原則」を生かしながら、ぜひしっかりとサポートしていきましょうね!
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