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不眠症の診断の基準は?日中の状態を振り返るチェック方法

こんにちは!

薬剤師・心理セラピストの大西智子です。

食事、運動と並び、健康を支える3大要素の1つである睡眠。
しっかり眠ることができれば、他の病気の予防にもなることは、良く知られています。

最もポピュラーな睡眠障害である不眠症の有病率は、軽症も含めると成人の約10%、治療が必要な中等度以上でも7-8%と高率です。
不眠症の有病率については、先進国ではほぼ同じ調査結果が出ています。

 
不眠症を疑ったら、日中の状態を振り返りましょう!_20190516_1

 

しかし実は「不眠症状」は成人の30%にみられ、60歳以上に絞ればその頻度は半数以上にも上ります。
つまり、「不眠症状」があっても、「不眠症」という病気であるとは診断されない人が、過半数なのです。

「不眠症状があっても不眠症ではない」とは、どういうことなのでしょうか?
「睡眠障害国際分類第3版」で規定されている「慢性不眠障害(慢性不眠症)の診断基準」を貼っておきます。

 
不眠症を疑ったら、日中の状態を振り返りましょう!_20190516_2

 

不眠症の診断のポイントは、「不眠症状」と「日中の機能障害」がともに揃っていることです。
というのも、認知機能や就労能力などの社会機能、QOLの低下こそが不眠患者さんの最大の悩みであり、そのために睡眠問題へのとらわれや不眠恐怖、睡眠薬への心理的依存が強くなって不眠症が重症化する悪循環に入るからです。

中高年者の中には不眠症状があっても日中機能が障害されない人がかなりいます。
加齢とともに睡眠を維持する力は生理的に低下してくるため、徐々に中途覚醒や早朝覚醒が見られるようになりますが、病理的な意味がない場合もあります。
不眠症の治療ガイドラインでは、このような軽度の不眠症状については、経過を見ることから始めるように推奨されています。

ご自身で「不眠症かも?」と感じた時には、夜の不眠症状だけではなく、昼間にどんな症状で困っているのかを振り返ってみて下さい。

日中に大きな問題がなければ、運動の習慣をつける、午睡を短めにする、夕食後のカフェインを控える、就床時刻を少し遅らせるなどを取り入れて、経過を見ることから始めてみましょう。
また、心配事があったりすると短期間不眠症状が出現することもありますが、大部分は数日から数週間程度で自然に寛解します。

睡眠薬を処方してもらいに病院へ行く前に、ご自身の生活習慣を振り返るところから始めてみて下さい!

 
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