長時間労働による睡眠不足が体に与える影響とは?
こんにちは!
薬剤師・心理セラピストの大西智子です。
3月の年度末が近づいてきて、通常月以上に多忙に追われ、残業時間が増えてしまっている人も多いのではないでしょうか?
「日本人は世界的に見ても、労働時間が長い」と良く言われますが、月80時間超えはおろか、月100時間を余裕で超える時間外労働を何カ月にもわたって続けている「過重労働者」も多数存在しています。
「長時間労働がなぜいけないのか?」という問いの一番の理由は、「大切な睡眠が不足してしまうから」です。
ある調査によると、月80時間以上の時間外労働を行っている人の9割以上は、睡眠時間が連日5時間を切っているそうです。
4時間以下という場合も少なくありません。
もしあなた自身が、「5時間以下の睡眠時間って普通じゃない?」と思ったならば、それは精神的にも肉体的にもかなり危険です。
人口の約80%の人は、7-8時間連続して眠らないと日中に眠気を感じたり疲労が蓄積していくという睡眠体質を持っています。
「5時間以下の睡眠でも平気」という人も、実は休日には8時間以上寝だめしていたり、毎日何度かうつらうつらと昼寝をしていたり、というケースがほとんどです。
そういう人は単に、睡眠負債を昼寝や休日の遅寝で「返済」しているにすぎず、その「返済」がギリギリ間に合っているから、睡眠不足の悪影響が目立っていないだけなのです。
それでは、「睡眠負債」が返せなくなるとどうなるのでしょうか?
まず最初の影響として、集中力や認知機能、運動機能がどんどん落ちていきます。
2003年にアメリカで発表された研究報告によると、通常7-8時間の睡眠が必要な人の睡眠時間を6時間に制限したところ、精神的・身体的パフォーマンスは直線的に低下していき、2週間後には「2日間の徹夜を行った人」と同程度にまで低下してしまいました。
さらに恐ろしいのは、彼らはその状態を自覚できていなかったということです。
また、睡眠不足は産業事故のリスクを約8倍高めるともいわれています。
つまり、長時間労働の連続で睡眠不足が続けば、能力が十分に発揮できない状態がどんどん増えていくだけでなく、予期せぬアクシデントが起こる可能性があるのです。
睡眠不足の状態を断ち切るには、「睡眠負債」をなるべく早く返済していくことが大切です。
ぜひ皆さん、「忙しい」中でも、休息睡眠時間はしっかり確保するようにして下さいね!
薬剤師・心理セラピストの大西智子です。
3月の年度末が近づいてきて、通常月以上に多忙に追われ、残業時間が増えてしまっている人も多いのではないでしょうか?
「日本人は世界的に見ても、労働時間が長い」と良く言われますが、月80時間超えはおろか、月100時間を余裕で超える時間外労働を何カ月にもわたって続けている「過重労働者」も多数存在しています。
「長時間労働がなぜいけないのか?」という問いの一番の理由は、「大切な睡眠が不足してしまうから」です。
ある調査によると、月80時間以上の時間外労働を行っている人の9割以上は、睡眠時間が連日5時間を切っているそうです。
4時間以下という場合も少なくありません。
もしあなた自身が、「5時間以下の睡眠時間って普通じゃない?」と思ったならば、それは精神的にも肉体的にもかなり危険です。
人口の約80%の人は、7-8時間連続して眠らないと日中に眠気を感じたり疲労が蓄積していくという睡眠体質を持っています。
「5時間以下の睡眠でも平気」という人も、実は休日には8時間以上寝だめしていたり、毎日何度かうつらうつらと昼寝をしていたり、というケースがほとんどです。
そういう人は単に、睡眠負債を昼寝や休日の遅寝で「返済」しているにすぎず、その「返済」がギリギリ間に合っているから、睡眠不足の悪影響が目立っていないだけなのです。
それでは、「睡眠負債」が返せなくなるとどうなるのでしょうか?
まず最初の影響として、集中力や認知機能、運動機能がどんどん落ちていきます。
2003年にアメリカで発表された研究報告によると、通常7-8時間の睡眠が必要な人の睡眠時間を6時間に制限したところ、精神的・身体的パフォーマンスは直線的に低下していき、2週間後には「2日間の徹夜を行った人」と同程度にまで低下してしまいました。
さらに恐ろしいのは、彼らはその状態を自覚できていなかったということです。
また、睡眠不足は産業事故のリスクを約8倍高めるともいわれています。
つまり、長時間労働の連続で睡眠不足が続けば、能力が十分に発揮できない状態がどんどん増えていくだけでなく、予期せぬアクシデントが起こる可能性があるのです。
睡眠不足の状態を断ち切るには、「睡眠負債」をなるべく早く返済していくことが大切です。
ぜひ皆さん、「忙しい」中でも、休息睡眠時間はしっかり確保するようにして下さいね!
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