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「睡眠負債」の返し方をチェックしよう!

こんにちは!

薬剤師・心理セラピストの大西智子です。

睡眠不足が積み重なっている状態を「睡眠負債」とする考え方があります。
一般的に、睡眠時間が7時間を切ると、「睡眠負債」が発生するといわれています。

この「負債」は、早めに返済すればさほど問題は起こりません。
しかし、もし次のような症状があるのなら、要注意です。

■昼食後の休憩時間や電車で座ったりすると、居眠りをしてしまう
■日中はたばこやコーヒーがないと 頭や体をシャキッと保つことができない
■毎夜、布団に入るとあっという間に寝落ちしてしまう
■運転中に信号待ちなどで眠気に襲われることが頻繁にある。
「睡眠負債」返済できてますか?_20170403_1

心当たりのある方は、まずは可能な限り平日の睡眠時間を増やすようにして下さい。
また、休日の午前中は極力予定を入れず、しっかりと睡眠負債を返すようにしましょう。

平日の睡眠負債が増え過ぎたとき、土日に思いっきり朝寝坊すれば良いと思うかもしれませんが、実はそれは難しいのです。
それは、生体の覚醒リズム上、周りが明るくなってくると寝ていられない人が多いからです。

正午を越えて寝てしまうと、体内時計が狂い、人工的な時差ボケ状態になります。
経験がある人もいると思いますが、極端に遅く起きると、その夜は目が冴えて眠れなくなり、昼夜逆転状態になってしまい、より体調が崩れる原因になります。
生体リズムを乱さずに睡眠負債を返すには、2-3時間の寝坊が限度なのです。

もう一つ重要なポイントがあります。
それは「スローダウン」です。

運動のあとゆっくり筋肉を「クールダウン」していくように、仕事後には精神的・肉体的緊張を緩めるためのスローダウンの時間が数時間必要です。
帰宅後にゆっくりと夕食をとったり、家族と団らんしたり、入浴したりしている間に、自律神経が交感神経優位から副交感神経優位に切り替わり、筋肉や精神の緊張が緩み、心身ともにリラックス状態となって、良質な深い睡眠が訪れ、疲労を回復させることができのです。

逆に、このスローダウンの時間が取れないと、十分な睡眠時間を取っていても、睡眠の質が悪くなるため、疲労が溜まっていきます。
また自律神経バランスが崩れて、過緊張状態になる人も多く、遅かれ早かれ体調不良が出現してきます。

ぜひ、十分な睡眠時間に加えて、スローダウンの時間もしっかり確保し、「睡眠負債」を溜め込まないようにして下さい!

 
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