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睡眠不足は病気になりやすい!生活習慣病のリスクを高める調査結果

こんにちは!

薬剤師・心理セラピストの大西智子です。

 

睡眠不足になると、「太りやすくなる」ことをご存じの方は多いと思いますが、問題はそれだけではありません。

実は、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病になるリスクも高くなることが分かっています。

つまり、生活習慣病対策のために、食事や運動に気をつけていても、睡眠不足がその効果を台無しにしている可能性があるわけです。

 

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睡眠不足が糖尿病のリスクになるという報告は多数あります。

スウェーデン在住の45-65歳の1170人(うち男性550人)を対象とした研究では、肥満(BMI≧30)、高血圧、喫煙、いびきなどの危険因子の影響を解析したところ、睡眠障害の相対リスクは4.8と、肥満の6.6に次いで高くなっています。

また、アメリカの45歳以上の54269人を対象にした調査では、睡眠時間が6時間以下の人は糖尿病や心臓病の有病率が高いという結果も出ています。

高血圧との関係についても報告があります。

米シカゴ大学の研究チームは2009年に、睡眠時間が不足している中高年は高血圧になる可能性が高まるという調査結果を発表しています。

その研究では、5年間にわたり33-45歳(平均年齢40歳)の578人を対象に睡眠時間と質を調べています。

 

対象者を睡眠時間が、

・4時間未満

・4-5時間

・5-6時間

・6-7時間

・7時間以上

 

の5群に分けて比較したところ、睡眠時間が1時間減るごとに高血圧になるリスクが37%上昇するという結果になりました。

 

なお、厚生労働省が2014年3月に発表した「健康づくりのための睡眠指針 2014」の第3条には、「良い睡眠は、生活習慣病予防につながります」とあります。

そこでは、「いくつかの縦断研究では、短い睡眠時間や不眠が、肥満、高血圧、耐糖能障害、循環器疾患、メタボリックシンドロームを発症する危険性を高める」ことが示されており、適切に対処できれば、生活習慣病の予防につながる可能性があるとあります。

このように、睡眠は生活習慣病と密接に関係しています。

健診結果で異常値を改善したいと思ったとき、まず取り組んでいただきたいことの1つが「睡眠の見直し」です。

良い睡眠をとっていきましょう!
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