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睡眠時間と認知症の関係は?睡眠時間は短すぎても長すぎても認知症リスクが高まる

こんにちは!

薬剤師・心理セラピストの大西智子です。

1日の睡眠時間が5時間未満の人や10時間以上の人は、5時間-7時間未満の人に比べて認知症や死亡のリスクが高いことが、日本の高齢者を対象にした研究で明らかになりました。
睡眠時間は短すぎても長すぎても認知症リスクが高まる_20181206_1

この研究は、九州大学の小原知之氏らが日本を代表する大規模疫学研究である「久山町研究」のデータを分析して行われたものです。
対象となったのは、福岡県糟屋郡久山町に暮らす60歳以上の人々で、登録時には認知症ではなかった1517人(男性667人、女性850人)です。

登録時に自己申告された、昼寝も含む1日の睡眠時間に基づいて、人々を以下の5群に分けました。

■5時間未満(32人、平均年齢71.6歳、男性が50.1%)
■5-7時間(405人、68.9歳、33.2%)
■7-8時間(446人、69.1歳、40.2%)
■8-10時間(522人、70.8歳、51.0%)
■10時間以上(92人、73.8歳、65.6%)

最長10年の追跡期間中に294人(男性110人、女性184人)が認知症を発症し、うちアルツハイマー病は197人、血管性認知症は76人でした。
死亡したのは282人で、うち66人の死因は心血管疾患(心筋梗塞、脳卒中など)、108人はがん、42人は呼吸器感染症でした。

睡眠時間が5-7時間の人々を「参照群」として比較すると、年齢と性別を考慮した認知症の発症率と死亡率は、5時間未満の人々と10時間以上の人々で高くなっていました。
睡眠時間は短すぎても長すぎても認知症リスクが高まる_20181206_2

BMIや高血圧、糖尿病、飲酒習慣、喫煙習慣なども考慮してそれぞれのリスクを算出したところ、睡眠時間が短い集団と長い集団におけるリスク上昇は明らかでした。

5-7時間未満の人々に比べ、5時間未満の人の認知症のリスクは2.64倍、あらゆる原因による死亡のリスクは2.29倍でした。
同様に、睡眠時間が10時間以上の人の認知症リスクは参照群の2.23倍で、死亡のリスクは1.67倍でした。

認知症のタイプがアルツハイマー病だった人、血管性認知症だった人を分けて、それらの発症と睡眠時間の関係を調べても、同様の関係が認められました。

今回得られた結果は、高齢者の認知症と死亡の予防において、適切な睡眠時間を維持することが重要であることを示唆しています。

皆さん、睡眠時間はくれぐれも「適切な時間」にしましょうね!

 
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