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コーヒーは1日に何杯まで飲んでいいのか?健康への効果は?

こんにちは!

薬剤師・心理セラピストの大西智子です。

 

コーヒーに健康効果があることについては、徐々に認知度が上がってきていますが、「コーヒーの健康効果」について語るときに絶対に外せないのが「カフェイン」です。

 

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カフェインは、コーヒー1杯を150mlに60-90mg程度含まれています。

カフェインの摂取量や主要摂取源は、国や食生活により異なりますが、日本ではコーヒーとお茶の2つが突出した摂取源となっています。

カフェインの大きな特徴は、脳に作用するということです。

多くの化学物質は、「血液脳関門」という脳のバリアによって脳内には入ることができませんが、カフェインはこの関門を通過して脳に到達するのです。

脳には、ドーパミンやノルアドレナリンといった興奮性の神経伝達物質の放出を抑える「アデノシン」という物質がありますが、カフェインはアデノシンと似た構造をしているために、アデノシンの働き、つまり「興奮抑制作用」をブロックし、脳を興奮、覚醒させると考えられています。

カフェインを75mg以上含むコーヒーを摂取した実験によって、「集中力を維持できる」という研究や、「カフェインが睡魔によるパフォーマンス低下を抑制する」という研究が報告されています。

また、カフェイン摂取によってパーキンソン病のリスクが低下するという疫学調査の結果が多く報告されています。

パーキンソン病は、脳内のドーパミン不足とアセチルコリンの増強が発症に関与するとされる神経変性疾患ですが、カフェインが神経細胞の保護に役立っているのではないかと注目されています。

その一方で、エナジードリンクによるカフェイン中毒が問題になったことは、皆さんご存知と思います。

コーヒーのカフェインについても、正しい摂取方法、摂取量を知ることは大切です。

欧州食品安全機関(EFSA)は、成人が摂取しても体に影響がないとみられる1日当たりのカフェインの最大摂取量を、成人なら1日400mgとしています。

コーヒー1杯(150mL)当たりのカフェイン量をおよそ80mgとすると、5杯程度でカフェインの最大摂取量になります。

子どもは大人の4分の1ほど(体重30kgで1日90mg)と考えてください。

妊婦や授乳婦は200mg(コーヒーだけなら1日2-3杯)までを目安にするといいでしょう。

ぜひ参考にしながら、日々コーヒーを楽しんでいって下さい!
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