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いびきがうるさい!睡眠時無呼吸症候群の症状と原因は?

こんにちは!

薬剤師・心理セラピストの大西智子です。

皆さんはご家族の方から、「いびきがうるさい!」といわれたことはありませんか?
いびきと睡眠時無呼吸症候群_20180709_1

「いびきは生理現象だし、特に日常生活に困っていないし」と、軽くみている人も多いようですが、決して侮ってはいけないものです。

そもそもいびきは、空気の通り道(気道)が狭くなったために、呼吸の際に気道の壁が震えている音。つまり、呼吸がしづらくなっている証拠なのです。
気道の閉塞がひどくなると、やがて呼吸が止まって全身に十分な酸素が行き渡らなくなり、さまざまな弊害をもたらします。
睡眠中に、無呼吸(10秒以上の呼吸の停止)または低呼吸(肺における換気量が通常の半分以下に落ちてしまった状態)が1時間に平均5回以上出現した場合、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されます。

気道が狭くなるのにはいくつかの原因があります。
太った人は首回りにも肉がつきますので、それが原因で気道が狭まり、睡眠時無呼吸症候群になるケースも多いです。
しかし、睡眠時無呼吸症候群は肥満の人だけがなるもの、という認識は間違いです。

睡眠時無呼吸症候群の一番の原因は、実は骨格です。
日本人を含む東アジア人は、基本的に頭部が上下に長くて奥行きが狭く、白人などと比べると平たい顔をしています。
そして、平たい顔であるため、もともと顎が小さくて気道が狭く、細身の人であっても、いびきや睡眠時無呼吸症候群は起こり得るのです。
いびきと睡眠時無呼吸症候群_20180709_2

睡眠時無呼吸症候群の人は、日中に強い眠気や倦怠感を感じるため、居眠り運転などの重大な事故につながる危険もあり、日常生活で大きな問題となります。
重症の睡眠時無呼吸症候群では、通常は98%程度ある血液中の酸素飽和度が60-70%台まで低下してしまうこともあります。
いきなりこの状態に陥ると普通は失神するのですが、睡眠時は意識がないので、意識があるときには起こり得ないほど酸素飽和度が下がってしまうのです。

こうした血液中の酸素不足や二酸化炭素の増加によって、身体に様々な負担がかかり、頭痛、狭心症、不整脈、高血圧、糖尿病などの合併症を引き起こします。
長年いびきを放置してきた人が、ある日突然、致死性の不整脈などのため、突然死してしまう可能性もあります。

周囲からいびきを指摘されている人は、恐ろしい事態に至る前に、ぜひ一度睡眠外来などを受診してみて下さい。

 
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