「眠れなかったら、どうしよう」という不安が、不眠の一番の原因
「眠れない」という不安が、不眠の一番の原因、ということをご存知でしょうか?
眠れない原因は、ほとんどの場合、一つだけではなく、複数あります。
しかし・・
不眠で悩む方に共通しているものがあります。
それが、「眠れなかったら、どうしよう・・」という不安です。
「眠れないのでは?」という不安こそが、不眠の一番の原因なのです。
目次
- ○ 不眠の9割以上の人が、眠れない不安を抱えている
- ○ 眠れない、という「不安」が、さらに不眠を引き起こす理由
- ○ 眠れない不安を手放す方法
- ○ 「言葉の力」で、不安な気持ちを安定させる方法
- ○ まとめ
- ○ 関連記事(入眠障害)
不眠の9割以上の人が、眠れない不安を抱えている
不眠の相談で話をお伺いしていると、不眠で悩む方の9割以上の方が同じことを口にします。
「大丈夫かな?眠れるかな?」
「眠れなかったら、どうしよう・・て、不安になるんです」
「布団に入ったら、眠れるかな?って心配になってしまって・・」
不眠になった〝きっかけ〟はお一人おひとり様々ですが、その不眠の負のループから抜け出せなくなってしまっている大きな原因は、実は、〝心の持ち方〟にあるのです。
眠れない、という「不安」が、さらに不眠を引き起こす理由
なぜ、不安になると眠れなくなってしまうのか?
その理由は、自律神経にあります。
この自律神経のバランスは、〝睡眠〟にも大きく関わるものです。
自律神経系とは、自分の意思とは関係なく、カラダの機能を司る神経機能のこと。
自律神経は、交感神経、副交感神経の2つに分類されます。どちらか一方が優位になると、もう片方が劣位になります。
交感神経が優位になるのは、起きて活動している時や緊張している時、興奮している時などです。
それに対し、副交感神経は、リラックスしている状態、ゆっくり休息している時、気分が安定している時に優位になります。
睡眠に関していうと、スムーズに眠りにつくためには、副交感神経を優位にさせる必要があります。
眠れないのでは?という〝不安な気持ち〟は、交感神経を優位にさせ、不眠につながってしまいます。
眠れない不安を手放す方法
眠れないことで不安になる人が多いのですが、眠れないことに対して、そんな目くじらをたてる必要はありません。無駄にに不安にならなくていいのです。
眠れない日が続いたとしても、例外を除いては、死ぬことはないからです。もし仮に、眠れない日が数日間続いたとしても、いずれ、眠れます。
ずっと眠れないで過ごしていると、眠気が強く感じる時がくるので、いずれ眠る時が訪れます。つまり、「いつかは眠れる」ということです。
確かに、眠れなかったり、睡眠時間が少ないと、次の日はカラダが重かったり、体調が全快でなくなるので、辛くて嫌だなと思われるかもしれません。
しかし、この、「いつか眠れる」「少々眠れない日があっても大丈夫」という事実を、安心感に変えて欲しいのです。
不安を手放すと、心に余裕ができ、リラックスし、副交感神経が優位になり、眠れるようになります。
「言葉の力」で、不安な気持ちを安定させる方法
ここまで記事を読んで、真面目なタイプは、もしかしたら、余計にストレスになっているかもしれません。
「不安になってはダメだ!」
「不安を手放さなくてはいけない」
こんなふうに、義務感を感じるようであれば、ストレスが減らないどころか、余計に増強してしまいます。それでは、また眠れなくなってしまうことに・・
自分の気持ちをコントロールするのは、簡単なようで、難しいと感じるかもしれません。
そんな時は、ぜひ、「言葉の力」を使ってみてください。
「大丈夫、大丈夫」
「少々眠れなくても、なんとかなる」
「いける、いける」
初めは何も変化を感じないかもしれませんが、何回も何回も同じ言葉を聞いていると、不思議と「あ、大丈夫なんだー」「なんとかなるよねー」と、心にスッと腑に落ちる時がきます。
まとめ
眠れないという不安が、眠れない負のスパイラルに入ってしまうのは、とても残念ですよね。
いつか眠れる、大丈夫、という「安心感」にフォーカスして、不安を手放していきましょう。
そして、心地よく眠れる幸せを感じていきましょう。
睡眠改善セラピー、メンタルセラピー、健康指導なども行っていますので、しっかり治したい、原因から改善したい、という方は、どうぞご利用ください。対面、オンライン、どちらも承っています。(対面は大阪梅田または新大阪)
薬を使わずに心とカラダを元気にする薬剤師、大西智子
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