考えすぎて眠れないとき、寝つきをよくする対処法
今回は、考えすぎて眠れないとき、寝つきをよくする対処法についてご紹介します。
寝よう!と思ってお布団に入ったものの、あれこれ考えすぎて眠れない、ということはありませんか?
やるべきことや悩みごとなど、色々なことが頭に浮かんできて、眠れないまま時間が過ぎていき、眠れないことへの焦りが出てきて、さらに眠れなくなってしまう・・・
そんな、眠れない「負のループ」から抜け出し、速やかに心地よい睡眠へ入っていく対処法をご紹介します。
目次
- ○ 考えすぎると眠れなくなる理由
- ○ 考えることをやめる、3つの方法
- ・頭にあることを紙に書き出す
- ・五感に集中することで、考えることをやめられる
- ・リラクゼーション音楽に心をゆだねる
- ○ まとめ
- ○ 関連記事(入眠障害)
考えすぎると眠れなくなる理由
眠れない理由の一つに、『考え過ぎ』があります。
不眠の相談を受けていますと、「布団に入ってからあれこれ考え過ぎて眠れない」という人は、案外多くみられます。
なぜ、考えるほどに眠れなくなるのか?
それは、脳が活性化して、覚醒状態のスイッチがONになってしまうためです。
『考える=脳の活性化』なので、考えれば考えるほど眠れなくなるのは当然のこと。
眠るためには、逆をすればいいのです。つまり、考えないようにすることが、スムーズに睡眠に入るコツです。
『考えない=脳のスイッチオフ』の状態を作っていきましょう。
しかし、
「寝る前は考えないようにしてくださいねー」
というアドバイスはほぼ無効。
面白いことに、「考えないでね」と言うと余計に考えてしまうのです。笑
では、どうすれば、考えないことができるのか?
対処法をご紹介していきます。
考えることをやめる、3つの方法
どうすれば、考えないことができるのか?
速やかに脳を休めて眠りにつくことができるのか?
私は催眠療法も行うのですが、目の前の人を催眠誘導していくときに使用する方法も対処法のひとつとしてご紹介していきます。
頭にあることを紙に書き出す
一つ目は、頭にあることを紙に書き出し、頭に余白を作ることです。
簡単にできるし、かなりスッキリするので、オススメです。
考えが頭の中でグルグルしているのは、思考が整理されずに、まとまっていない状態。頭の中がごちゃごちゃして、いっぱいいっぱいになってしまっているんですよね。
それを、スッキリさせるために頭にあることを、紙に全て書き出す。
紙に書き出すことで、考えていることが自然に整理されます。
そして自然に、脳が考えるのをやめ、リラックスモードに入っていきます。
やるべきことがたくさんあるのなら、やることが明確になり、効率よくこなすことができるようになります。
悩みごとがたくさんあるのなら、書くだけで気持ちが整理され、自分がどうしたいのかということが明確になり、不安や迷いがなくなり、選択や決断が早くなります。
頭の中がごちゃごちゃになっている時、自分に余裕がないと感じるときほど、ぜひ、やってみてください。
五感に集中することで、考えることをやめられる
『考える=脳の活性化』ということで
脳を休みモードに持っていくための方法を一つお伝えしました。
それでも、「やっぱ、考えちゃうんですよー」という人もいるかもしれません。
そういう場合は、今日お伝えする内容の方が楽にカンタンにできるかもしれません。
私は催眠療法も行うのですが、眠りに導いていくときに使う方法が、今日、お伝えする内容でもあります。
脳を休ませる、考えないようにするためには、意識するものを変える
というのが簡単で、とても有効。
何に意識を持っていっているのか?
どこに神経を集中させるのか?
これを、自分でコントロールすれば
自分の脳をうまくコントロールできるようになります。
あれこれ考えている時、何に集中してますか?
・過去のできごと
・未来の予測
・きになる誰かのこと
・仕事のこと
・自分の内面のこと
・自分の体のこと・・・etc
ほとんどの方が、こんなことを考えているのではないかと思います。
これらは全部、脳を活性化するので、ダメ!
今すぐやめましょう。(笑)
集中させるべきところは
『五感』
五感とは、視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚
ですが・・
寝るときは味覚は無理なので(笑)、視覚、聴覚、臭覚、触覚
この4つを使っていきます。
(臭覚も難しければ、パスしてOK ! )
(視覚、聴覚、触覚の3つだけでも十分大丈夫です)
意識を順番に五感に向けていきます。
まずは、視覚から。
部屋のわずかな明かりを感じる。
目を閉じているなら、まぶたの奥の明かりを感じる。
次に、聴覚。
部屋のわずかな物音を感じる
エアコンの音を感じる
部屋の外の音を感じる
次に、触覚。
布団が上に乗る重さを感じる
枕の柔らかさを感じる
頬に当たる空気の感触を感じる
視覚→聴覚→触覚→視覚→聴覚→触覚・・
というように
サイクルしていきます。
五感を感じることは「右脳」を使います。
考えることは「左脳」を使います。
意識的に「右脳」を使うことで、自然に「左脳」が休まる、という仕組み。
初めは慣れないかもしれませんが、素直に、愚直に五感で感じていくことで、スーッと速やかに眠りにつけるようになります。
リラクゼーション音楽に心をゆだねる
リラクゼーション音楽を聞く
これは、「その2」と少し似ています。
「音楽を聴く」ということは「聴覚」に意識が向く、ということになります。
考える=左脳が活性化=眠れない
この仕組みで眠れなくなっているので、眠るためには、シンプルに逆をすればいいのです。
左脳を休ませることで脳の活性化が抑えられ、自然に脳を「眠りモード」へと導いていくことになります。
音楽に意識を向けることで・・
五感に集中=右脳が活性化=左脳が休まる=眠れる
とてもシンプルに思うかもしれまんが、本来、脳は単純でシンプル。脳を上手にコントロールして睡眠も人生もコントロールしていきましょう。
リラクゼーション音楽を聴くときのポイントは、音楽に身も心も〝ゆだねる〟こと。音楽の上に、自分が乗っかってるようなイメージ。
〝ゆるゆる〟
そうすることで緊張していた心がゆるみ、ガチガチだったカラダもほぐれ、リラックスした状態にスーッと入っていけるのです。
交感神経優位の状態から副交感神経が優位の状態に、無理なく自然にもっていくことができます。
私が心理セラピーを行うときも必ず、リラクゼーション音楽を流しています。五感から入る情報は思っている以上に心とカラダに影響するので、とても大事にしていることの一つです。
最近では、リラクゼーション音楽の無料アプリもたくさんあるので、利用してみるのも良いです。
まとめ
考えすぎて眠れない状態は、左脳が優位になっており、脳が活性化している状態。
左脳を休ませ、リラックスして、スムーズに睡眠に入っていきましょう。
そして、心地よく眠れる幸せを感じていきましょう。
睡眠改善セラピー、メンタルセラピー、健康指導なども行っていますので、しっかり治したい、原因から改善したい、という方は、どうぞご利用ください。対面、オンライン、どちらも承っています。
薬を使わずに心とカラダを元気にする薬剤師、大西智子
睡眠のメルマガも無料で発行しています。
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